ジュニパーベリーは、セイヨウネズという木の実を乾燥させたスパイス。
ちいさくて黒っぽい見た目だけど、実はめちゃくちゃ香りが豊かなんです。

甘さの中にほんのり苦み。
そこに松のようなウッディで爽やかな香りが加わって、
ひとことで言うと「森の中にいるような」香り。

ヨーロッパでは、ジビエ（鹿や猪など）料理の香りづけに欠かせない存在で、
お肉の臭みをおさえて、風味に奥行きを出してくれます。
ザワークラウトや、あの「ジン」の香りづけにも使われていることで有名ですね。

そのままポンっと入れるより、軽くつぶして使うのがおすすめ。
煮込み料理やマリネ、燻製料理なんかにも相性ばっちりです。

ちなみに、古くは薬用としても使われていて、
消化を助けたり、抗菌・利尿作用もあると言われていたとか。
ただし、妊娠中の方は念のため控えるのが◎です。