2025/07/13 20:00

FATCAMP kitchenはもともと、「フェスの空気を届けたい」という思いから始まったキッチンカー。
音楽が鳴ってる場所で、できたてのスパイスカレーを出す──
それがぼくたちのスタイルであり、伝えたい世界でした。

でも、コロナの影響でイベントが次々と中止に。
あたり前にあった出店の場が、いきなりなくなってしまったんです。

そんなときに出てきたのが、
「このカレー、家でも食べたい」「キャンプで作れたら最高」という声。

それまでも時々言われていたけど、
キャンプ人気の高まりと、家ごはんへの注目が重なって、
**「今こそ、その声にちゃんと応えるときなんちゃうか?」**と思うようになりました。

キッチンカーでしか届けられなかった味を、
自宅やキャンプ場でも再現できるようにするにはどうしたらいいか?

レトルトにするという選択肢もありました。
でも、ぼくたちが伝えたいのは**“できたての香りや体験”**。
食べるだけじゃなくて、作る過程まで含めて楽しんでもらえるものにしたかったんです。

そこから生まれたのが、スパイスカレーキットでした。

イベントの帰りに「また食べたい」と言ってくれた人が、
次はキャンプ場や自分のキッチンで、FATCAMP kitchenの味を再現してくれる。

それってめちゃくちゃうれしいし、
「キッチンカーじゃなくても、ちゃんとFATCAMPっぽさって届けられるんやな」って思えた瞬間でした。


次回は、そのキットを**実際に売り始めてからのお客さんの反応や、
最初にぶち当たった“反省点”**を振り返ってみようと思います◎